コラム

静岡マラソンHOME >  コラム > コラム4.コース上の地名の由来5選

知っていると走るのがもっと楽しくなる コース上の地名の由来5選

レース本番も近くなり、そろそろ本格的にコースについて気になるところ。今回は、静岡マラソンの新コースの地名に関するミニ知識をご紹介します。静岡マラソンを走ることがより楽しくなること請け合いです。

地名や町名の由来には諸説あります。

その1. 江川町の由来はあの江川さん?

スタート直後に左折する大きな五叉路が「江川町」の交差点。この町名は江戸時代にこのあたりに住んでいた江川氏に由来すると言われています。その江川家の後裔である江川英龍は、世界文化遺産に登録された伊豆の国市の韮山反射炉を手がけ、東京のお台場を築造した人物としても有名です。日本の近代化がスタートした時代にその名を残す江川氏ゆかりのこの地は、静岡マラソンのスタートを飾るのに相応しいところです。それを踏みしめて、42.195キロの熱い道のりが始まります。

金座町にある金座稲荷神社、ご利益がありますように!

その2. 金座、銀座、銭座‥お金に縁がある?

12キロを過ぎたあたりから「本通」に入ります。この道路は江戸時代以前から日本の大動脈だった東海道。そして、本通に入り1つ目の信号の右手側に「金座町」、2つ目の信号の左手側には「両替町」という町があります。

江戸時代には金座および銀座と呼ばれる幕府公認の貨幣鋳造所があり、なんと静岡市内にはその両方が置かれていました。いずれも後に江戸へと移されましたが、駿府銀座が移転した地が現在の東京都・銀座なのです。現在、金座の跡地あたりには日本銀行静岡支店が立っており、銀座の跡地周辺は両替町として当時を偲ばせる町名になっています。

それから、コース上には銭座町という町名もあります。こちらはコースにある信号機の交差点名表示板で確認できます。ぜひ探してみてください。静岡市内にはこの他にも駿府城の城下町として栄えた時代から続く町名が多く残っています。

かつての銀座=今の両替町です。
後ろの建物は静岡市役所です。


“ぜにざ”ではなく“ぜんざ”と読みます。

その3. 東にあるのに安西?

静岡マラソンのコースは安倍川を2回渡りますが、最初の橋を渡る手前が安西[あんざい]と呼ばれる地区です。安西とは、もとは安倍川の西側に位置することから名付けられた地名のようです。(市内にはもちろん安東[あんどう]もあります)しかし、現在の安西は安倍川の東側のエリアになっています。これも徳川家康が関係しています。大御所として再び静岡に戻った家康は駿府城の大規模な改修を行いました。その際、城を洪水から守るために安倍川の流れを大きく変えたとされ、それにより安西、安東のどちらも川の東側になったということです。

その4. 弓と弦で川を渡る?

その安西エリアを通り抜けると、淡い緑色の優美な姿をした鉄橋で安倍川を渡ります。この橋が、土木学会推奨の土木遺産「安倍川橋」です。安倍川橋はボー(弓)とストリング(弦)を組合わせたボーストリングタイプのアーチが連なるトラス橋で、この形式の橋としてはその橋長と橋桁の数は日本一を誇ります。その竣工年は1923年(大正12年)、つまり今年で95歳ということになります。人間の知恵と技術の確かさには驚かされますが、ずっと静岡の交通を支えてきたこの名橋はランナーの皆さんもしっかりと支えてくれることでしょう。

安倍川橋で安倍川を渡ります。アーチはいくつあるでしょうか?

その5. 国道の不思議

静岡マラソンのコースにおいてハイライトの一つとなるのは、駿河湾沿いを走る国道150号。コースは35キロを過ぎるとこの150号から離れますが、国道はその後も清水港に沿って海沿いを通っていきます。ところが、国道150号は途中でいつの間にか国道149号に変わってしまうのです。地図を見つめても、その境目がどこなのかよくわかりません。

調べてみると、国道149号は主要国道と重要港湾を結ぶいわゆる「港国道」と呼ばれる路線で、清水港を起点とし、清水駅前の国道1号との交差点を終点とする全長2.6キロの道路とのことですが、その起点は上で述べたように交差点でもなく、港の特別な地点というわけでもありません。ちなみに港国道は全国に15本しかなく、国道149号は7番目に短い、実はとても珍しい道路なのです。そしてコースは、一旦150号から分かれたあと、再び最終盤で149号に変身した国道を走ります。その不思議な国道ワールドを味わってください。

R149号を示す看板が見えたら
フィニッシュはもうすぐ!