めざ静!2020 開催報告
第4回『教えます!静岡マラソン2020の走り方』
~気温7℃!小雨の中、寒さを吹き飛ばす力走!本番に向け、メンタルも鍛えられた20km走~
「めざ静!2020」もいよいよ終盤。2カ月前は参加者30人弱、リピート率40%だった「めざ静」も現在は参加者数45人、リピート率は70%を超え、静岡マラソン本番が近づく中で、より一層の盛り上がりを見せています。1月18日に駿府城公園周辺で開催された第4回、座学では「静岡マラソンの攻略法」を学び、トレーニングでは来月の30km走に向けて「20km走」に取り組みました。リピーターの走る姿は回を追うごとに軽やかに、そして逞しくなってきました。この日は気温7℃という冷え込みと、小雨が降り続く悪条件ではありましたが、マラソンへ賭ける熱い思いが寒さに打ち勝つ力走となりました。
座学では、まずTOMO RUNコーチの疋田裕己氏が「静岡マラソン攻略につながる走り方」を教えてくれました。スクリーンに静岡マラソンのコース写真を映し出し、場面ごとの走り方をアドバイス。スタート時の混雑や6km過ぎの観山中学校付近の狭い道は、前に出ようと焦らないこと。蛇行したり、ペースの上げ下げを繰り返すと知らぬ間に脚を使ってしまい、後半に響いてしまうとのことでした。安倍川堤の緩やかな下り坂は、ペースについては何も考えず気持ちよく、脚の運びはストライドを広げすぎないこと。下り坂でストライドを広げ過ぎると知らないうちにブレーキをかけてしまい脚に負担をかけてしまうとのことでした。所どころの上り坂もストライドを狭くしてピッチを上げると良いという指摘もありました。勝負どころの久能海岸は、風に合わせた走り方が大切。向かい風なら風を横に逃がすために前傾姿勢、追い風なら風の力を上手く使うために体を反らさないこと。前傾姿勢については、お尻が出てしまうほどの前傾は行き過ぎという細かいところまで説明がありました。他にも日々のトレーニングについての相談にも回答。仕事が忙しく、短時間で効果的な練習がしたいランナーには上り下りがあるコースや芝、砂浜でのランニングを勧めていました。
トレーニングは城跡のお堀周り(1周1.6km)を13周する計21km。6つの設定ペースの中から自分がチャレンジするペースを選びグループを形成、皆で励まし合いながら、ハーフマラソンの距離を走り切りました。寒さと小雨という厳しい状況の中、なかなか体が温まらない時にどう走るのか、服装はどうするべきか、シューズが濡れた状態の感覚、雨天時の給水の量など、本番が雨でも冷静に走るための良い経験ができました。「めざ静サポーター」静岡商業高校陸上部はこの日も、レインウェアを着て、ランナーを励ましながら、給水等のサポートをしていました。本番までは1ヵ月半、体に痛みがあると、練習を続けるべきか、無理せず休むべきか迷うランナーも多いはず。疋田コーチはランナーに痛みの箇所や程度を丁寧に聞き、適切なアドバイスをしていました。安心してトレーニングに参加できることも「めざ静!」の魅力。今回も参加者、コーチ陣、サポーターがランを通してコミュニケーションを深めることができました。
次回、第5回は「めざ静!2020」のファイナルです。2020年2月11日(火・祝)に田町安倍中スポーツ広場(安倍川河川敷・静岡商業高校付近)を起点に30㎞走(1周5km×6周)を行います。
「めざ静!2020ファイナル」はTOMO RUN代表取締役の中川智博氏に仕上げのコーチングをしていただきます。30㎞走で自信をつけて静岡マラソン本番へ向かいましょう!
参加には事前申込が必要です。リピーターも初参加も大歓迎!ぜひご参加ください。
講師紹介
[講話・トレーニング] 講師:疋田 裕己(ひきた ひろみ)氏
浜松湖南高校-日本体育大学-スズキ浜松アスリートクラブ(2018年引退)
学生時代は、関東インカレ(学生選手権)10000mで2位、しずおか市町対抗駅伝でも湖西市代表として活躍。現在は、トモランコーチとして、トモラン静岡担当を経て、トモラン強化クラス長距離担当として小中学生を指導している。